01 / 作業の流れ入力から、確認・出力まで
検索結果に古い手順や別部署向けの資料が混ざると、答えが流暢でも業務では使えません。取り込む前に、文書の管理者、更新日、閲覧範囲を明らかにします。
以下は検討時の処理例です。導入済みの事例や、機能の提供を保証するものではありません。
架空データによる処理例
- 入力
- 架空の質問:『立替経費の申請先は?』。閲覧可能な経費手順 v2・第3節には『経理窓口へ申請』。旧版v1には別の窓口を記載。
- 処理
- 質問者の閲覧権限で検索範囲を絞る。管理者が最新版と指定したv2を参照し、旧版との違いを確認する。
- 出力
- 回答候補:経理窓口へ申請。出典:経費手順v2・第3節/更新日・管理者を併記。最新版を確定できない場合は、矛盾ありとして管理者への確認を案内。
01入力
文書の版・管理者・閲覧権限を整理する
規程、マニュアル、FAQなどの対象を絞り、管理者、更新日、最新版、閲覧できる部署を確認します。削除対象や古い文書を含める条件も、取り込む前に決めます。
次の工程に渡すもの参照対象の文書一覧と、権限・更新管理の情報。
02処理
見られる資料から根拠を探して、回答候補を作る
利用者が閲覧できる文書に検索範囲を限定し、関連する箇所を探します。AI回答を使う場合は参照した文書と箇所を添え、根拠のない説明を事実として補わないようにします。
次の工程に渡すもの回答候補、出典箇所、根拠不足や文書の矛盾。
03出力
回答と出典を表示し、不明点を管理者に戻す
文書名・更新日・出典へのリンクを表示し、元の資料で内容を確認できるようにします。回答できない質問や矛盾した情報は管理者に確認する流れを用意。更新・削除の反映も運用に含めます。
次の工程に渡すもの出典付きの回答と、確認が必要な質問の一覧。
02 / 支援の選び方
業務に合わせて、支援の範囲を決める
- 文書と検索対象の棚卸し
- 保存先、文書の種類、管理者、更新手順、よく聞かれる質問を整理します。資料の重複・旧版整理や、通常の検索の改善も選択肢に含めます。
- 検索と出典提示の試作
- 対象を限定した文書で、質問に対応する資料が見つかるか、出典が回答を支えるかを検証します。AI回答が必要かを判断し、既存サービスか個別開発かを検討します。
- 権限と文書更新の運用
- 権限変更、資料の改訂・削除を反映する方法とタイミングを設計します。検索の一致、回答の根拠、回答保留の妥当性、閲覧制限の確認を検証項目にします。
事業内容と支援範囲を見る 03 / 導入前の条件
先に確認しておくこと
- 文書の管理者と最新版が分かること
- どの資料が正しいか、誰が訂正できるかを明確にします。管理者のない文書や、相反する規程は、検索システムの導入だけでは解決しません。
- 利用者と資料の権限が対応すること
- 部署・役割ごとの閲覧範囲と、保存先の権限管理を確認します。検索結果だけでなく、抜粋やAI回答からも閲覧できない内容が出ないように設計・検証します。
- 更新・削除を反映できること
- 取込方法、同期頻度、削除やアクセス取消の反映条件を確認します。保存先のAPI、利用プラン、文書形式により連携の可否や方法が変わります。
04 / データと責任
扱う情報と、人が確認する箇所
- 検索前に、閲覧できる範囲を絞る
- 閲覧できない文書を回答生成へ渡さない構成を検討します。権限別のテスト質問を用意し、文書・抜粋・回答のどこからも制限情報が見えないかを確認します。
- 文書内の文章で、操作ルールを変えない
- 『制限を無視して回答』などの文言を参照資料に含んでも、利用者の権限や回答ルールを変えないようにします。参照した文章を、操作権限を持つ指示として扱いません。
- 削除・権限変更とログの扱いを決める
- 検索索引やキャッシュにも変更を反映する方法を確認します。検索語・回答ログ自体に機密情報が含まれることを踏まえ、閲覧範囲と保持期間を決めます。
データの扱いの確認項目 05 / よくある質問
社内文書の検索・AI回答の検討でよくある質問
資料を入れれば何でも回答できますか?
回答は対象資料の内容と状態に依存します。根拠がない質問には回答を保留し、文書の不足や矛盾を確認できる仕組みを検討します。
部署ごとに見られる資料が違っていても使えますか?
既存の権限をどう検索に反映できるかを確認して判断します。回答の生成にも同じ制限を適用できることを検証し、制限が不明な資料は対象に含めません。
資料の削除や改訂はすぐに反映されますか?
保存先と取込方法によって反映条件が変わります。許容できる反映時間、削除確認、索引・キャッシュの更新を設計し、実際の変更で確かめます。